『兄弟』第34回フォトコンテスト入賞 撮影:安井水道工業所 安井 孝 氏

『兄弟』第34回フォトコンテスト入賞 撮影:安井水道工業所 安井 孝 氏

名古屋の風景

愛知県立名古屋高等技術専門校

 企業ニーズに応えた技能者の養成を目的として愛知県が設置・運営する職業能力開発施設です。同校のHPには・豊富な機械設備と充実した講師陣により、実習を重視した職業訓練。・少人数による徹底した個別的訓練。・ひとりひとりの就職活動を支援、となっています。当組合では同校建築デザイン施工科に在学中の訓練生を就労型実習生として受入れ、受入れ企業への採用につなげていただく企業の募集をしています。ぜひ、組合事務局にご応募ください。

 

所在地  名古屋市北区安井二丁目4番18号

アクセス 地下鉄黒川駅下車→市営バス中切町四丁目下車 東へ500m

会議コーナー

定 例 理 事 会

1.開催日時   2月3日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   17名

表彰コーナー

厚生労働大臣表彰

 厚生労働大臣表彰「(技能検定関係功労賞)職業能力開発関係」厚生労働省では事業主等が行う職業訓練のうち、教科、訓練期間、設備等について厚生労働省令で定める基準に適合して行われる職業訓練について、申請により都道府県知事から基準に適合している旨の認定を受けた職業訓練や技能検定の実施、技能振興の推進に関して、長年にわたって多大な功績があり、他の模範になる事業所・団体や顕著な功績があった功労者を11月の「人材開発促進月間」に合わせて1954年度から毎年表彰されています。今年度は全国で28事業所、17団体、117名の方が表彰されましたが当組合員であります中日コプロ㈱の近藤久喜氏が長年にわたり愛知県技能検定委員・愛知県主任検定委員として技能検定の実施や普及に努め、産業洗浄士の育成や発展に寄与され、受賞されました。心からお祝い申し上げます。

受賞者 近藤久喜氏
受賞者 近藤久喜氏

特別寄稿コーナー

災害時の応急給水活動

名古屋市上下水道局 営業部長 権田 喜則

 

 令和2年4月に営業部長に就任してから、早いもので1年が経過しました。これまで無事にやってこられましたのも、日頃から名水協の皆さまのご支援・ご協力あってのことと感謝申し上げます。また、令和2年8月1日には貴組合から給水タンク車をご寄贈いただきました。誠にありがとうございます。頂いた給水タンク車は、今後大切に使わせていただきたいと考えております。

さて、上下水道局では、いざ地震が起きてご家庭の水道が断水してしまった場合、ご自宅から概ね1kmの範囲内で給水が受けられるよう、応急給水施設を整備しております。また、避難所となるすべての市立小中学校には、地域の皆さまが自ら操作して水を確保する地下式給水栓を整備しております。さらには、重要医療施設や社会福祉施設、指定避難所などで断水になった場合には、給水タンク車や給水タンク(1tタンク、車載型)等を使用して、運搬給水を行うこととしております。

このような災害時の応急給水活動の中で、名水協の皆さまには、震度6弱以上の地震発生時に速やかに応急給水施設に仮設給水栓が設置できるよう、予め仮設給水栓を寄託させていただいており、設置をお願いする箇所数は、全応急給水施設208箇所のうち106箇所と、実に半数を超えております。また、運搬給水につきましても、名水協の皆さまには、1t給水タンク等を車載する車両をご提供いただくとともに、当該車両の運転手や応急給水作業の補助員としてもご協力いただくなど、皆さまのご協力は、本市の応急給水活動になくてはならないものとなっております。最大限のご協力をいただきますことに、心より感謝申し上げます。

ところで、令和2年11月、名水協さんと営業所が連携して応急給水施設を開設する訓練を実施させていただきました。私は、勤務場所の西庁舎に比較的近い東区の公園で行われた訓練を見学させていただきました。組合員の皆さんが真剣な眼差しで開設訓練に取り組む姿とともに、当局職員が仮設給水栓の組み立てを実演する際に、支部長さんが気を利かして必要な部材を当局職員に手渡してくださる場面などを拝見し、大変心強く感じたところでございます。

最後になりますが、上下水道局では、令和3年4月から順次、営業所を4方面別に再編してまいります。再編によるスケールメリットを最大限に活かし、お客さまサービスの充実と災害発生時の対応強化に取り組んでまいる所存でございます。この営業所の再編が可能となりましたのも、地域に根差した名水協の皆さまのご協力があってのことと思っております。今後とも、本市上下水道事業へのご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

筆の泉コーナー

「運命」は変えられる

名古屋市上下水道局 春日井浄水場 

                         主事 上野 泰弘

 

 私は最近、通勤の間クラシック音楽を聴くことが多いです。クラシック音楽の作 曲家の中で一番有名なのは、結局ベートーヴェンではないでしょうか。私の通っていた小学校の音楽室にも肖像画が飾ってありましたし、テレビ番組、CMでも楽曲が多く使用されています。2020年は作曲家ベートーヴェン生誕250年にあたる年でした。これにちなんで、様々なコンサートでベートーヴェンの楽曲が演奏されたそうです。あるテレビ番組でベートーヴェンの楽曲人気ランキングを発表していました。第1位が年末恒例の「交響曲第9番」、第2位が漫画「のだめカンタービレ」でも取り上げられた「交響曲第7番」、第3位がピアノソナタの傑作「悲愴ソナタ」でした。私は「交響曲第5番「運命」」が好きですが、第5位と少し振るわない結果でした。「交響曲第5番」だから5位なのかという思いもありましたが。

 さてベートーヴェンは偉大な芸術家でありますが、私の勤務地である春日井にも偉大な芸術家がいました。書家で知られた小野道風です。春日井市松河戸町で生まれたとされています(活躍したのは京の都でした)。小野道風は平安時代の貴族ですが、書道の名人で知られ、三蹟(小野道風、藤原佐理、藤原行成)の一人でした。宮中でも文章を書く仕事を多くし、腕を振るったそうです。春日井市には道風記念館もあり、書のまちで売り出しています。

 小野道風のいとこに宮廷歌人であった小野小町がいます(諸説あるそうですが)。絶世の美人とされ、恋多き人生を送ったとされています。小野小町の和歌は百人一首にも収められており有名です。「花の色は うつりけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」、現代語訳「桜の花の色は色あせてしまったことよ 長雨が降り続く間に 私の容姿も衰えてしまった 物思いにふけっているうちに」。自分の容貌が老いていくのをはかなんだ歌とされています。どれだけ美人であっても、年老いていく事実からは逃げられないのでしょう。

 さて、私は字を書くのが下手です。しかし、今年の初詣の絵馬には珍しく上手く書け、気分よく神社を後にしました。いくら神頼みしても、なるようにしかならないとは思います(それが「運命」)。ただ毎日コツコツ努力することが、少しずつ幸せを作ることは間違いないでしょう。この駄文を読んでくださった皆様ありがとうございました。

談話室コーナー

再燃!韓流ブーム!

守山支部 株式会社 マック東海 A.O

消防コーナー

地震に備える58

名古屋市消防局OB 近藤 博

 

昭和19年(1944年)東南海地震(30)

 

 引き続き、「中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」報告書1944

東南海地震・1945三河地震 平成19年3月」の報告書をもとに、静岡県の被害の実態をみていきたいと思います。

 

○ 静岡県の被害(その4)

3 中遠地方の被災状況(2)

  前回の続きです。

せっかく運動場に出たのに校舎に引き返して犠牲になった児童もいました。

「5時間目の書き方の時間だったと思うが、急にぐらぐらっときた。先生

の『地震・・・』という大声に、私たちはころがるように外へ出た。(中略)

しばらくしてダダッーダダッーと大音響と風圧と共に校舎の庇が落ちた。(中

略)クラスメイトの原田やえさんが、かばんを取りに戻ったところを、庇の下

敷きになって死亡した。」

(上浅羽国民学校2年だった藤本みよ子氏の記録)

 

住居全潰率が最も高かった今井村(現袋井市)では国民学校の校舎は全潰

したが、幸いにも午後は休校だったため、児童の犠牲者は出ませんでした。

三川国民学校(現袋井市)でも校舎の大半が倒壊しましたが、全校体育な

どで児童の大部分は教室にいなかったため助かっています。しかし、たまた

ま忘れ物を取りに戻った児童と、居残っていた2年生の一部児童が犠牲にな

りました。1名は倒れた門柱で、7名は廊下から出ようとして犠牲になった。

全校生徒が教室にいれば被害はもっとひどかっただろうと、当時の高等科2

年男子担任の金原馨氏は回顧しています。

 

食糧不足から食糧増産が叫ばれていた時代で、先の周南国民学校の事例の

ように農家への勤労奉仕や、どんぐり拾い、茶の実拾いに駆り出されたりし

て教室内におらず、難を逃れたという例も多い。児童ばかりでなく、多くの

農家もまた忙しく、野良に出ていて難から逃れられたということが言えよう

と報告書は述べています。

 

  上記のように、幾つかの悲惨な被害事例がありながらも、報告書は、東南

海地震は「地震の規模の割りに、死者が少なかったといわれている」と述べ

ています。 

  その理由として「昼間の発生で、倒壊家屋からの脱出、直後の救出などが

深夜の震災と比べ比較的容易だったこと、戸外で働いていた人も多かったこ

と、炊事時間帯から外れていたため延焼火災の発生がなかったこと、既に始

まっていた空襲に対する警防組織の力も働いたことなどが、その要因として

あげられている。

三重県と違い静岡県では津波被害がほとんどなかったことも、死者が少な

かった要因であろう。」

震災体験記の項では、各人の記録に見られるように「初期微動から、主要

動の中の大きな揺れに至るまでの時間が長く、逃げ出す時間がかなりあった

ケースも多かったと推測され、これも死者が少なかった要因として挙げられ

るだろう。」とも述べています。

 

 ここでも、「既に始まっていた空襲」と空襲に言及していますが、筆者の

調べた限りでは、静岡県への空襲は、航空隊の根拠地であり、また軍需物資

の生産都市でもあった浜松市への12月13日の空襲が最初ですので、この点に

ついては少し疑問かなと思います。

  総務省の「一般戦災死没者の追悼(国内各都市の戦災の状況―浜松市にお

ける戦災の状況」では浜松空襲について下記のように記しています。

 「昭和19年12月13日午後2時26分、佐藤、相生、木戸、天神、中島に焼夷弾

613発が落とされたのをはじめ、昭和20年に入ると毎月数回の空襲に襲われる

ようになった」

 しかし、昭和19年7月にサイパン島が陥落していますので、空襲が近いとい

うことで防空訓練は実施されていたと思いますので、空襲に対する備えとし

ての「警防組織の力も働いた」のは、その通りだろうと思います。

 

報告書では、以下の文章で静岡県の被害について総括しています。

「東南海地震のような海溝型巨大地震では、低湿地帯の軟弱地盤のところに被害が集中した事例は、これ以外にも多数知られている(例えば1946(昭

和21)年南海地震における、岡山市南部の埋立地や高知県中村市など)。

また、戦後の土地利用の高度化に伴い、東南海地震で大きな被害を受けた

袋井市周辺の太田川流域の地帯でも、当時とは比較にならないほど、家屋な

どの建築が進んでいる。軟弱地盤は地震に弱く、過去の震災では周囲に比べ

て激しい被害が出たということを語り継ぎ、そのような場所では他の地域以

上の備えを怠らないよう、常に呼びかけていくことが必要である。」

現在、当地方では「南海トラフ地震」発生の危惧が声高に叫ばれています。

また、「東日本大震災」で見られたような大規模な津波による被害の予測もさ

れています。

最近の地震では、平成30年9月6に発生した「北海道胆振東部地震」があり

ますが、この地震では、札幌市の宅地造成した住宅地で地盤の液状化現象に

より家屋・道路等に多くの被害がでています。

地震が、現在の最新技術を駆使してもなお避けがたい災害であるならば、

こうした事実にしっかりと向き合い、確実な備えを一つずつ積み重ねていく

ことが極めて大切であると思います。

法律コーナー

運送会社の運転手の事故による損害の賠償問題

弁護士   松 永 辰 男

 

 民法715条では、会社に雇用されている運転手が仕事中に事故を起こして第三者に加えた損害を賠償する義務を定めています。事案は、福山通運に運転者として勤務していた被用者が仕事のためにトラックを運転中に事故を起こし、被害者から損害賠償を求められ、1500万円余を損害として賠償したので、その支払った損害賠償金を支払ってくれるよう会社に請求した裁判です。

 一審の大阪地方裁判所は839万円余の請求を認めましたが、大阪高等裁判所は認めませんでした。運転手は最高裁判所へ上告したところ、最高裁判は、「民法715条1項が規定する使用者責任は、使用者が被用者の活動によって利益を上げる関係にあることや、自己の事業範囲を拡張して第三者に損害を生じさせる危険を増大させていることに着目し、損害の公平な分担という見地から、その事業の執行について被用者が第三者に加えた損害を使用者に負担させることにしたものである。このような使用者責任の趣旨からすれば、使用者は、その事業により損害を被った第三者に対する関係において損害賠償義務を負うのみならず、被用者との関係においても、損害の全部又は一部について負担すべき場合があると解すべきである。」と言って大阪高等裁判所の判決を破棄し、事件を大阪高等裁判所に差し戻し、審理のやり直しを命じました(最高裁判所令和2年2月28日判決・判例時報2460号62頁)。抑々、第三者に損害を加える可能性のある危険を伴う業務を被用者(従業員)に継続反復して行わせる事業を営んでいる使用者は、それにより利益を上げているのであるから、従業員が、そのような危険な業務に従事中、誤って事故を起こし、第三者に損害を与えた場合は、その損害を従業員が全部負担するというのはあまりにも公平の原則に反するといわなければならないのではないかといった考え方が常識的ではなかろうかと考えられるところ、事業の性格、規模、施設の状況、被用者の業務の内容、労働条件、勤務態度、加害行為の態様、加害行為の予防又は損失についての使用者の配慮の程度その他諸般の事情に照らし、損害の公平な分担という見地から信義則上相当と認められる限度において損害の全部又は一部について使用者側も負担すべきであるといった発想による判決であると思われます。危険な業務に携わる事業を営む業者も大変ですが、そこで働く従業員も大変です。従業員が負担する損害賠償金額が具体的に決められるのは大阪高等裁判所における審理の結果によりますが。

木祖村コーナー

木祖村だより

編集後記

編集後記

◎ 2月3日に名水協災害対策ネットワークに基づく災害対策本部訓練を実施しました。当日は、10時にNTTの「Biz安否確認システム」を使い、全組合員さんに送信し、返信してもらう方法で、組合員さんの安否確認を行いました。

今回は、ほとんど事前周知せずに行ったことから、突然のメールで驚いた方もお見えになったかと思いますが、ご容赦ください。

なお、午後1時までの返信率は約47%でした。何年振りかの訓練で、ほぼ抜き打ちという事を考えるとこの数字が高いのか低いのかよく解りませんが、現時点での状況が把握できたことはよかったと思います。

いつ発生するか分からない災害に備え、いざという時に、少しでも円滑に迅速な災害復旧活動が行なえるよう、今回の訓練を振り返り、今後の「Biz安否確認システム」を有効に活用できるように努めていきますので、引き続きご協力をお願いします。

◎ 水道会館の玄関を始め、南側2階出入口、事務室出入口、2階トイレの計5カ所に自動ドアを設置する工事を行っています。

自動ドアにすることで、会館の機能向上を図るとともに、非接触で出入りできることから新型コロナウィルス感染防止にも繋がるものと考えての変更になります。

既に、南側2階出入口、事務室出入口、2階トイレの設置工事は完了しており、玄関についても3月中の設置を予定しています。

◎ 長引く新型コロナウィルス感染予防として、マスク着用のお願いや事務室前に手指の消毒設置などの対策は取っていましたが、更なる対策として新たに事務室にオゾン発生装置を設置しました。

オゾンガスは多くの病原体を不活化する効果があることが既に検証されていましたが、高濃度のものは、人体への影響も懸念されていました。

今回、藤田医科大学が人体に影響の出ない低濃度のオゾンガスでも新型コロナウィルスに対して除菌効果があることを実証し、病院内でも使用していることから、皆さまに少しでも安心して組合にお越しいただけるよう、同様のものを設置しました。臭いに敏感な方は事務室に入るとオゾンガス特有の臭いがするかもしれませんが、確実に除菌されている証だと思ってご理解ください。

(T.T)