『満開の桜』第29回フォトコンテスト優秀 撮影:水道組合 山口 雄一郎 氏

『満開の桜』第29回フォトコンテスト優秀 撮影:水道組合 山口 雄一郎 氏

史跡散策路

日 泰 寺

宇津山 弘 氏 (協立設備工業㈱)
宇津山 弘 氏 (協立設備工業㈱)

 釈尊の遺骨を奉安するために建立されたわが国唯一の超宗派寺院。明治31(1898)年英領インドピプラーワーで釈尊の遺骨が発見され、仏教国であるタイ(当時シャム)の王室に寄贈された。その遺骨は、セイロン・ビルマにも分与されたので、当時タイ公使稲垣満次郎の斡旋で、日本仏教会十三宗五十六派が協議して、遺骨奉迎の使節団をシャムに送った。その安置寺院に名古屋は官民一致の誘致運動をおこして成功。明治37(1904)年日暹寺を建立した。本尊はシャム国王より下賜された釈迦金銅仏。本堂、山門、五重の塔、鐘楼など見事な伽藍をほこっている。境内東の二万五千坪には多くの墓・供養塔・石碑があり、名古屋の近代化の歴史を語る。また、毎月21日の弘法縁日は善男善女で賑わう。

 所在地 千種区法王町1-1

会議コーナー

定 例 理 事 会

理事会風景(三役)
理事会風景(三役)

理事会風景(総務委員会)
理事会風景(総務委員会)

1.開催日時   3月4日(水)

           午後3時

 

1.開催場所   水 道 会 館

 

1.理事定数   17名

 

1.出席理事   16名

お知らせコーナー

第29回フォトコンテスト審査結果

 恒例となりましたフォトコンテストを「とある風景」というテーマで実施いたしましたところ、各工事店から多数の応募があり、その中には優秀な作品が数多く見られました。広報技能委員会では、慎重に審査した結果、下記の12作品を入選決定といたしました。

 多数の応募作品を提供していただきましてありがとうございました。

 

  タイトル 氏名 所属 掲載月
 優秀 満開の桜 山口 雄一郎 水道組合 4月

 優秀

山里の春 伊藤 鎭夫 ㈱伊藤商会 5月
 優秀 祭り行列 安井 直孝 安井水道工業所 6月
最優秀 美人すぎる鵜匠 永山 雅規 ㈱日伸商会 7月
 優秀 妻籠宿のひょうたん 鎌田 えい子 三都㈱ 8月
 優秀 べんがらの街 安井 健治 安井水道工業所 9月
 優秀 薄(ススキ) 鬼頭 舞 ㈱名古屋施設 10月
 優秀 舟屋がある漁港 安井 孝 安井水道工業所 11月
 優秀 跨線橋からの一枚 小野 祥弘 日新工業㈱ 12月
 優秀

Lords of the manner

~貴族の家~

永山 大雅 ㈱日伸商会 1月
 優秀 富良野 鎌田 桂太郎 三都㈱ 2月
 優秀 ドッコイショ 佐藤 智裕 ㈱佐藤総合設備

3月

 

最優秀作品『美人すぎる鵜匠』永山 雅規 氏(㈱日伸商会)
最優秀作品『美人すぎる鵜匠』永山 雅規 氏(㈱日伸商会)

お知らせコーナー

地域防災力向上にさらなる取り組みを開始

 名水協は、これまでも局と「災害時における応急復旧工事等の協力に関する協定書」を締結し、局への防災訓練に参加してきましたが、名水協が主体となり局と共催し組合員全体が一体となって行う総合防災訓練を一昨年に実施し、昨年8月からは仮設給水栓を局から寄託を受けて局とともに活動することとなるなど防災の視点での体制強化が着々と図られてきました。

 このように名水協は上下水道関係の災害対応の一翼を担ってきていますが、新年度からはさらに次の事業を実施し、さらなる地域防災力の向上に取り組むこととなりましたのでご紹介します。

 

1 各区地域防災の一翼を局営業所と担うこと

 名古屋市には16区あり、区役所が中心となって地域地元の防災力の向上に取り組んでいますが、来年度からは局とともに一体となって各区防災訓練に参加するなど防災力向上の一翼を担うこととなりました。なお、今年の区防災訓練は9月6日(日)に行われます。

 昨年、西区花の木公園で行われた学区防災訓練に始まり、各区で局営業所とともに区役所と調整を重ね、学区防災訓練等にも局営業所とともに試行的に参加するなど準備を進めてきました。そしてその方針が2月24日に防災連絡会議(全区長で構成)で認められ、3月9日付で上下水道局長と名水協理事長の連名の文書を各区役所に差出し、その後の運用を詰めることとなったものです。

 

2 非常連絡網の整備

 災害時に応援出動態勢を決定するために、NTTのBiz安否確認システムを導入し、地震発生の情報伝達、組合員の安否確認そして出動態勢の可否などの集約を行い、災害への迅速かつ効率的な対応を目指すこととしました。

 4月から運用が始まりますので、組合員の方々は不慣れなことも多く大変でしょうが、メールアドレスの登録等事前準備をお願いします。

 

 ≪穂刈理事長の談話≫ ・・・・

  上下水道というライフラインを取扱い、地元に根ざした組合員を中心とし

 て構成される名水協としては、地域地元の防災に連携協力する責務は常々自

 覚して活動してきたと思います。また、300を超える組合員のネットワー

 クの力は大きなものです。今回、区役所関係の地元と連携強化するとともに

 実戦的行動力発揮の裏付けとなる連絡網の体制整備を行うことはその責務を

 一層果たせることができる形となったと考えております。

  こうした取り組み、特に市民の皆さまに目に見える形での連携協力は、名

 水協そして加入組合員への信頼、信用がさらにあがり、市民の皆さま、地域

 の皆さま、お客さまに災害時に限らず日常から頼りにされる存在となること

 にも必ずやつながるものと思います。

    各支部それぞれ事情が違うため全区同じような形で展開することは無理か

   と思いますが、各支部の実情の許す限り全力を挙げて取り組んでいただきた

  いと思いますのでどうかよろしくお願いします。

 

区長会会長の中区長へ連名文書の提出

(左から、祖父江営業所長、丹下部長、塚松理事、宇津山副理事長、壺谷区長)

 

  【参考:中区長へ提出した文書】  ―――――――――――

平成27年3月9日

中区長

壺谷 幸也 様

   名古屋市上下水道局長      

小林 寛司 ㊞

 名古屋市指定水道工事店協同組合 

 理事長 穂刈 泰男 ㊞

 

災害対策に係る協力体制について(お願い)

 

 時下、貴区におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。また平素は、本市上下水道事業に対し格別のご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて今般、本市においては南海トラフ巨大地震による甚大被害の発生が危惧されており、その想定被害の公表や震災対策実施計画が策定されるなど、防災・減災に向けた取組が各所で実施されています。上下水道局では現在、名古屋市指定水道工事店協同組合(以下、「名水協」という。)と「災害時における応急復旧工事等の協力に関する協定書」を締結しており、災害時においては迅速な対応ができるような体制を整えております。

 また、このような体制を維持していくためには、防災訓練を実施するなど平常時からの連携強化が重要であることから、平成24年度からは上下水道局と名水協合同で防災訓練を実施しています。

 ところで、地域防災を担う区役所におかれましても、平常時からの防災訓練や防災に係る啓発は重要と認識されていると存じます。そこで、災害時における応急活動をより迅速かつ円滑に実施するためにも、地域の防災訓練へ下記の通り協力・参加させていただきたくここにお願いするものです。

 

1.ねらい

 平常時において防災訓練へ参加することにより、地域住民の防災意識を高めるとともに、区役所、上下水道局及び名水協の連携体制を強化し、災害時における迅速かつ効果的な応急活動の実現を目指します。

 

2.平常時の連携について

 区役所、上下水道局及び名水協の連携体制を維持するために、上下水道局及び名水協は、区総合防災訓練、地域防災訓練、水防訓練等の防災活動に積極的に参加いたします。

以上

青年部会コーナー

第108回定期夜間勉強会

                       参加人数   34名

                        技能開発部会・青年部会共催

 

  今回の定期夜間勉強会は特別編としまして、講師に(株)アクティオの皆様をお招きし、小型車両系建設機械運転特別教育を行いました。作業服に身をつつみ、講習開始時間に全員が集合し、無事開始する事ができました。

 学科の講習では、機体の安全管理、周囲の安全管理など事故事例を交えながら講義をしていただき、今後の作業で使用していく上での注意点をしっかり学ぶ事ができました。

 実技の講習では、初めて操作するバックホウが思い通りに動かず、困惑する顔を浮かべながら必死に操作している姿も見受けられましたが、無事終えることができました。

 最後に今回の講習を受講し、全員資格を取得する事ができました。これからたくさん練習をして、取得した資格を生かせるように頑張っていきましょう。

 今後も、夜間勉強会や資格取得の特別編など、たくさん企画していきますので、ご参加お待ちしております。

青年部会 熱田支部 水谷弥仁

青年部会コーナー

ファミリースキー

  開催日 2月22日(日)

 場 所 やぶはら高原スキー場

   参加者 42名

 

 名水協青年部会会員及びその家族とやぶはら高原スキー場へ行き、スキーを通じて交流を深めました。大人22名、子供20名の総勢42名の方にご参加いただきました。

 早朝五時半という早い集合時間でしたが、大きな遅刻もなく、無事に出発することができました。私自身、実に10年ぶりのスノーボードでしたので、前夜は興奮と高揚感であまり眠れませんでした。行きのバスの中で少しでも眠れればよかったのですが、前夜と同様、一睡もできませんでした。きっと参加された皆様も同じ気持ちではないかと思い、座席全体を見回すと、寝ている方も多くて、どうやら私の思い違いだったようです。皆様非常にリラックスされていました。

 9時過ぎにはやぶはら高原スキー場に着き、例年お世話になっている、やぶはら山荘に部屋をお借りしてスキーウェアーに着替え、早々にスキーの開始です。子供達はみんな上手で、数時間もすれば初めてスキーを滑る子供も颯爽と滑っていました。子供達は飲み込みが早く、好奇心旺盛で、本当に順応性が高い。その成長は羨ましくも思います。

 午後より、やぶはら山荘でボリュームのある昼食を食べ、楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰宅時間となりました。帰りのバスの中ではさすがに皆様ぐっすり眠っていました。夜7時には組合へ到着し、参加者全員怪我もなく、楽しく充実した一日を過ごすことができました。

 参加して下さった皆様、来年もお待ちしております。そしてこれを読んで少しでも興味を持って下さったら、来年は是非ともご参加下さい。楽しいですよ。青年部会のファミリースキー事業では、参加会員同士とその家族、子供達と共に一つの目的に取り組み、全員で同じ目標を達成することで、共生意識のある青年部会が少しずつでも築き上げていければと思っています。

 

                     青年部会 瑞穂支部 桜田雅己

筆の泉コーナー

バトミントン、はじめました。

名古屋市上下水道局 営業部 中川営業所 

技 師  長田 辰弥

 

 事の発端は私が入所する約二か月前までさかのぼります。そのころの私は卒業研究や発表準備に追われており、慢性的な運動不足に外食中心という不摂生な研究生活を送っておりました。そんな中、名古屋市役所の入所前健康診断を受けたところ、肝臓の数値が異常に高いとの結果を受けてしまいました。肝炎の疑いもあったため、地元の病院で再検査・・・。先生から言い渡された結果は“脂肪肝”でした。肝炎ではなくて一安心でしたが、20代で脂肪肝は不味いとのこと。早急に食生活の改善と適度な運動を行うように言われました。

 食生活については早い段階で改善することができましたが、問題はどのような運動を行えばいいのかでした。ジョギングや筋トレなどを始めようかと考えていましたが、昔から一人で行う運動はどうも苦手で、長く続いたことがなかったのです。さて、どうしたものかと悩んでいた最中に、高校時代からの友達より「最近運動不足に悩んでるから、何人か友達を集めてバドミントンでもしない?」との連絡が。バドミントンなんて高校の授業くらいでしかやったことがありませんでしたが、これは渡りに船だと思い、二つ返事で参加を承諾。意外にもほかの友達も乗り気で、突然の誘いにもかかわらず8人の参加となりました。

 さっそく試合を!・・・と言いたいところでしたが、私を含め参加していた友達のほとんどがバドミントン初心者。まずは基本から入ることになりました。幸い、バドミントンに誘ってくれた友達が中学・高校とバドミントン部だったので、ラケットの持ち方から打ち方まで丁寧に基本を教えてくれました。基本を教えてもらった後は基礎打ちを行うことに。バドミントン初心者の私は基礎打ちと言われて、シャトルをただ高く、遠く、山なりに飛ばしあうものがそうなのかなと思っていましたが、これはクリアという基礎打ちの一つで、ほかにもネット上すれすれをまっすぐ、速く打ち合うドライブ。ネット際に落とすように打ち込むドロップ。お互いにネット際に落としあうヘアピン。角度をつけて強く打ちこむスマッシュと、基本的なものだけでも5つあります。これらを行うだけでも結構な運動量で、これだけでも汗だくになりました。その後はダブルス形式の試合を行い、その日は終了。それからもこれっきりでは終わらせることはなく、約一年経った今も毎週集まってバドミントンを続けています。そのおかげで運動不足も改善することができ、肝臓の値も正常値に戻すことができました!

 ここまでバドミントンを続けることができたのは友達と一緒にやれるというのもそうですが、何よりバドミントンを楽しめていることが大きいと思います。試合中に狙い通りの所にシャトルが打てたりするなど、自分がうまくなっている実感が持てることがとてもうれしく感じるのです。まだ初心者の域を出てはいませんが、継続は力なり。これからもバドミントンを続けていき、ゆくゆくは大会に出てみようかなぁなんて考えている今日この頃でございます。

談話室コーナー

縁と出会い

熱田支部・有限会社 板倉水道工業所

板倉 邦光

 最近、ふっと思い事がある。今まで出会いと別れと経験があるからこそ今の自分があるんだなぁ?って思う。

 子供の頃は近所中の子供が兄弟みたいな関係でしたし、親もうちの子よその子関係なく叱ってくれました。ある意味近所中が家族みたいだった様に感じます。

子供たちはよく遊び、よく喧嘩して人間関係を自然に学び、共存していくコツを覚えました。相手に合わせる事も出来るし、自分の意見も言えるし、お互いにどことなく信頼して付き合っている部分があり仲の良い友人がたくさんいた。クラブ活動を通して上下関係も経験出来ましたし、スポーツする楽しみ、つらさも一緒に出来ましたから、今の人間関係が自分なりに出来ていて人と接するには一番大事な物はなにか?そしてどうすれば人から認めてもらえるかが分かってきました。多分、幼い頃からたくさんの経験が将来必ず生きてくる事に気が付かされました。

 自分磨きでフラワーアレンジメントと英会話をはじめました。

 フラワーアレンジメントは3年目に入ります。(44歳から始めました)英会話は今年の1月から始めたばかりです。フラワーアレンジメントを始めるきっかけは、リフォームさせて頂くお客様で一番僕たちとかかわって頂く方はほぼ奥様で、一番自分の時間を削っているのも奥様ですから、リフォーム完了後に手作りのフラワーアレンジメントを感謝の気持ちを込めて届けたいと思ったからです。決してよこしまな考えではありませんよ!最近では師匠からもよく誉めて頂ける様になりました。(3年もやれば・・)

 英会話は一人海外旅行が夢で始めました。47歳からはとてもキツイですが何とか頑張っています。英会話の先生は京都の大学でドイツ語を教えている方です。その先生は、中村区でオーダースーツ、オールコーディネート専門店の社長の友人で一緒に遊ばせて頂いている方です。

 こうした自分磨きが出来るのも、たくさんの方々とご縁があり関わらせて頂いたおかげで、また新しい縁が出来るキッカケでもあります。こうしたご縁で異業種交流会にも参加させて頂き、たくさんの経営者さんと関わる事で、自分の考え方が正しいのか?何が間違っているのか?どうすれば働きがいのある会社に出来るのか?を真剣に考え始めています。それには自分自身(社長)が変わらなければ人は変えられない事を学び、社員と共に会社を良くする仕組みを考えていける環境が出来上がりつつあります。こうした「縁」と「出会い」があり、その「縁」「出会い」を大切にすることで数多くの可能性が広がる事を本当に感謝して、これからも頑張っていく次第です。

 最後に子供の事件が多く報じられますが、昔みたいに周りの大人たちが子供のお手本になるべきと思います。

消防常識コーナー

消 防 Q & A

名古屋市消防局OB 木野瀬 茂

 

消防用設備の指導要領13

 今月は、「スプリンクラー設備に設けられる流水検知装置と自動警報装置の技術上の指導要領」について説明します。

 流水検知装置は、水の流れを検知して加圧送水装置を自動で起動させ加圧してヘッドから放水されるもので、自動警報装置とは、加圧送水装置の起動により自動に警報(サイレンによる)を鳴らすものです。

◎ 流水検知装置と自動警報装置

(1)流水検知装置の一次側直近には、制御弁を設けること。

(2)流水検知装置は、階段又は非常用エレベーター乗降ロビー等の直近で点検に際し、

 人が容易に出入りできる場所に設けること。

(3)流水検知装置は、火災等の被害を受けるおそれが少ない不燃材料で区画した専用室

は配管室(各階ごとに床打されていること。)等により設けられていること。

 なお、点検用の開口部は、廊下等の共用部分に面した場所に設けることとし、当該開口部に設ける扉は、施錠できない構造のものとすること。ただし、容易に解錠できる透明プラスチックカバー付き非常解錠方式等の構造のものとする場合にあってはこの限りでない。

(4)流水検知装置の自動警報装置(サイレン又はゴングに限る。)は、自動火災報知設備

が設けられている場合、流水検知装置の近くに一箇所設ければ足りるものとする。

 ただし、自動火災報知設備が設けられていない場合は、規則第24条第5号ニに準じ水平距離が25メートル以下となるよう自動警報装置を設けること。

(5)規則第14条第1項第4号ニに定める表示装置は、非常電源容量を30分以上保有す

ること。

(6)流水検知装置の操作ハンドルは、入が容易に触れないような措置を施すこと。

(7)表示装置の表示窓は、流水検知装置ごとに設けること。

(8)一の流水検知装置が受け持つことができる警戒区域は、3,000平方メートル以下

とし、原則として二以上の階にわたらないこと。

(9)流水検知装置が設けられている場所には、非常照明装置を設けること。

(10)一の流水検知装置が受け持つ警戒区域に放水量の異なる種別のスプリンクラーヘッド

又は補助散水栓が設けられている場合の流水検知装置の検知流量定数は、次の表によること。

 

同一階の配管系の組み合わせ  検知流量定数の区分(単位:)
50mm 60mm

50mm・60mm併用

標準型ヘッド(小区画型ヘッドを除く。)及び補助散水栓  
側壁型ヘッド及び補助散水栓  
標準型ヘッド(小区画型ヘッドを除く。)及び小区画型ヘッド  
側壁型ヘッド及び小区画型ヘッド  
小区画型ヘッド及び補助散水栓    

 

<参考例図>

 

 

問題 流水検知装置と自動警報装置の技術上の基準について、間違っているのはどれか。

 (1)流水検知装置の一次側直近には、逆止弁と制御弁を設けること。

 (2)表示装置の表示窓は、流水検知装置ごとに設けること。

 (3)一の流水検知装置が受け持つことができる警戒区域は、3,000平方メートル

  下とし、原則として二以上の階にわたらないこと。

 (4)流水検知装置の操作ハンドルは、人が容易に触れないような措置を施すこと。

 

解答(1)

  解答(1)は、逆止弁は必要ないので(1)は、誤りである。(2)、(3)、(4)は指導基準で示しており、いずれも正しいです。

 

 以上、スプリンクラー設備の流水検知装置等について述べましたが設備はすべて基準に合っていなければ的確に放水できないものです。ですから技術上の基準にそって工事をしなければなりません。指導基準で示していることについても守らなければなりません。この通知は、名古屋市独自のものですが、法令で定められない基準について国が、このようにありたいという通知を示すことが多く、全国的に同じような内容になっていることを申し添えます。

法令上困ったことがあれば、木野瀬 電話080-6947-5371までお尋ねください。後で、困ったことになってもいけませんので。

法律コーナー

固定資産税納税義務者の特定

弁護士   松 永 辰 男

 

 固定資産税は、固定資産の所有者に課せられるものであり(地方税法343条1項)、その所有者とは、土地又は家屋については登記簿又は土地補充課税台帳若しくは家屋補充課税台帳に所有者として登記又は登録されている者をいう(地方税法343条2項)とされ、その賦課される期日は、賦課される年度の1月1日とされています(地方税法359条)。

 ところでAさんは、平成22年10月8日に、平成21年12月7日に新築した建物について、「平成21年12月7日新築」とする表題登記手続きをしました。そうしましたら同年12月7日になり平成22年度の固定資産税を賦課する旨の通知がありました。Aさんはこれを不服とし、その賦課処分の取り消しを求める訴えを起こしました。つまり、平成22年度の固定資産税は、仮に平成22年1月1日現在において建物の所有者であったとしても、その1月1日に所有者として登記又は登録されている人であり、そうでない人、つまり同年10月8日に登記した人であるAさんには賦課されないことになっている旨争ったのです。

 一審のさいたま地方裁判所、2審の東京高等裁判所はAさんの言い分を認め、上記の賦課処分を取り消しました。そこで役所は最高裁判所へ上告しました。最高裁判所は役所の言い分を認め、賦課処分は正しいと判決しました(最高裁判所平成26年9月25日判決・判例時報2244号3頁)。最高裁判所の言うには、登記又は登録された所有者というが、それは役所においても、極めて大量に存在する課税物件について、市町村等が真の所有者を逐一確定することは事実上困難であるために、課税上の技術的配慮から土地又は家屋については登記簿又は土地補充課税台帳もしくは家屋補充課税台帳に所有者として登記又は登録されている者を納税義務者としており、真の所有者との関係については、その当事者間で解決してもらうことにしているのであり、しかも、法律上は登記又は登録される時期についての定めはないのであるから、固定資産税の賦課処分するときまでに、課税年度の賦課期日である1月1日現在において所有者である旨の登記又は登録がなされておればいいのであって、その登記又は登録がその年度の1月1日になされていなくてもいいのだと言うのです。

 従いまして、上記の登記が、「平成21年12月7日新築」と記載されていたことにより、平成22年1月1日の賦課期日現在における所有者とされたものということになります。実務における重要な判決です。

木祖村コーナー

2015 in やぶはら高原

編集後記

編 集 後 記

 少し前のことですが、2月18日に名古屋市上下水道局との連絡会議が行われました。この会議は、名水協理事と給排水設備課の課長をはじめ関係係長との間で話し合いを行うもので、毎年この時期に開催されています。会議では、各支部を取りまとめて出した給排水設備に係る諸課題に対して局からの回答をいただくとともにさまざまな意見交換を行っています。これまでの会議の結果、改善が図られたことも多くあります。例えば今年の4月から実施されます40ミリメータ筐の新タイプの追加は、組合員の要望を踏まえて実現されたもので、名水協にとってこの会議の大きな成果といえます。

 今回も、毎日の仕事のなかで改善してほしいことなどについて話し合われ、満期メータ替えに使用するパッキンの変更を検討しているという報告もありました。また、「年内施工の調書受付期限が年々早くなっておりますが、もう少し改善できないでしょうか」というものに対しは、局から「確実な年内施工をお約束するため受付期限には一定の余裕を持たせてあります。確約はできませんが期限後以降の受付であっても年内施工が可能な場合もあります。止むを得ず受付期限後のお申し込みとなる場合は個別に担当営業所までご相談ください。」という説明がありました。提出期限厳守の原則は当然ですが、やむを得ない場合は臨機応変な対応をしていただけるとのことです。ただし、営業所への事前の十分な説明は必ず行うべきであることはもちろんです。

 そのほか、最近の水道水離れの傾向をいかに食い止めるかについて、各理事から様々な意見が出て大いに盛り上がりました。出席した理事のみなさんが水道水離れによる給水量減少ひいては水道料金の減収が局経営に様々な影響を及ぼすことを大変危惧しており、そのためには何をすべきかを考えていることがよくわかりました。

 我々が普段の仕事のなかで疑問や改善してほしいと思うことがあっても、なかなか当局に伝える機会がないのが実情です。しかし、意見交換の場があり局の幹部の方から直接ご説明をいただけることは非常にありがたいことです。このような場が設けられるのも名水協即ち組合員の皆様が局に信頼されているからこそであると思います。

 いずれにせよ出席された局職員の皆様、お疲れ様でした。今後ともよろしくお願いします。

(A・B)

 

 

 組合だより No.536(平成27年4月号)―――――――――― 

 

シャッチーくん

      

    ● 発 行 名古屋市指定水道工事店協同組合
            理事長  穂 刈 泰 男

 

    編 集 名古屋市指定水道工事店協同組合
           広 報 技 能 委 員 会
             名古屋市中区丸の内三丁目14番11号
             TEL (052)951−3240
             FAX (052)951−8883